人工交配(人工授精)

ワンちゃん・ネコちゃんの人工交配(人工授精)

「どうしてもこの子の赤ちゃんが欲しい!」という時には

ワンちゃん・ネコちゃんの人工交配(人工授精)

「何度やっても自然交配しない」
「うちの子の交配意欲がわかない」
「そろそろ年なので、早めに妊娠させたい」
「どうしてもこの子の赤ちゃんが欲しい」

このようなことでお悩みでしたら、東大阪市の地域密着型の動物病院で、ワンちゃん・ネコちゃんの人工交配(人工授精)を行っているシモダ動物病院へお気軽にご相談ください。人工交配とは、ワンちゃん・ネコちゃんに人工的に授精を行わせる処置のことです。交配で使用する精子は、飼育されている雄のワンちゃん・ネコちゃんから採取することもできますし、ご自身で保管されている凍結精子を使用したりすることもできます。

人工交配を行っている動物病院はあまりありませんが、当院では経験豊富な獣医師が責任を持って処置して、安心・安全な人工授精を行います。自然交配が難しいため、愛する我が子の赤ちゃんを諦めかけている方などは、一度お気軽に当院までご相談ください。

ワンちゃんの発情

ワンちゃんの発情は発情前期、発情期、発情後期に分けられます。発情前期は陰部の出血が始まってからLHピークまでの排卵の準備期間、発情期はLHピークが終わって排卵しメスがオスを受け入れる期間、発情後期は黄体が退行する期間に分けられます。
発情期の中でも、LHサージが起こってから排卵するまで数日、さらに排卵してから卵子が成熟するのに数日かかります。その一番良い交配に適した日に交配をしていくことになります。

「人工交配も自然交配もいつすればよいか」を予測するために、ホルモン検査や、スメア検査、犬の行動を目安に判断します。

ホルモン検査は、主にプロゲステロンの測定になります。プロゲステロンは2ng/mg以上になると発情の状態になります。2から3ng/mlの時にLHのピークを迎え、4mg/ml過ぎると排卵をしていると言われています。問題点はプロゲステロン値が高めになることで、3-4ng/mlでLHのピークが来る場合もあります。新鮮精液では問題はあまりありませんが、凍結や冷蔵精液では交配の時期を見誤ることもあります。

LHの測定が排卵日の特定に適しています。しかし、日本に簡易測定キットがありません。冷蔵や凍結精液を使うのであれば、このキットを使うのが理想です。LHサージの後4から5日目に交配をします。海外では6千円程で売っていますが日本で発売されるかどうか。

スメア検査とは、膣粘膜から剥がれ落ちた細胞の形状を顕微鏡で検査をします。9日前後の発情前期の場合は、交配の時期の検討を付けることができますが、14日以上の発情前期がある場合はスメア検査で判断するのは難しくなります。白血球が多く出ているかどうかで子宮の病気の確認もします。

犬の行動で交配の時期を判断するには困難です。一番良い交配時期よりも遅れてメスがオスを受け付けることもあり、これだけで判断はできません。

ネコちゃんの発情

雌ネコちゃんの発情は、年に数回から月に1-2回程度まで様々です。犬の様に出血はありません。背中を地面にこすりつける、今までと違う鳴き声をする、普段よりつかない人に近寄る、おしっこをかけるなど普段の生活で見られない行動をします。

人工交配(人工授精)の方法

ワンちゃんの場合

人工交配(人工授精)の方法

ワンちゃんの人工交配(人工授精)の場合、雌のワンちゃんの発情出血が始まったのを確認した後、ワンちゃんの亀頭球をマッサージするなどして精液を採取します。雌のワンちゃんの交配適期と思われる時期に新鮮精液なら2回カテーテルを用いて、凍結精液や冷蔵精液なら1回開腹して精液を注入します。

人工授精で使用する精液の種類
その場で採取した精液(新鮮精液)

その場で採取したフレッシュな精液です。何度交尾しても受胎しない場合などに使用します。

低温保存した精液(低温精液)

4~5℃程度の低温で保存した精液です。種付けしたい雄のワンちゃんが遠方にいるが、雌のワンちゃんを移動させたくない・させられない場合などに使用します。

冷凍保存した精液(凍結精液)

-196℃で冷凍保存した精液です。ほぼ永久に保存することが可能なので、数年後に人工授精させたい場合や、海外にいる純血種のワンちゃんと交配させたい場合などに使用します。ただし、温度が下がると精子は弱まりますので、冷凍保存した精液を使用する場合には、開腹手術を行って子宮に直接注入します。

短頭種のワンちゃんの自然交配は不可能です

ブルドックやパグなどの短頭種のワンちゃんは、上手く交尾ができないため、自然交配による妊娠はまず不可能だとされています。そのため、人工交配を行うケースが多い犬種です。また、ブルドックは子犬の頭部が大きく、自然分娩が困難なため、多くの場合、帝王切開によって出産を行います。東大阪市のシモダ動物病院では、人工交配だけでなく、帝王切開手術も行っていますので、人工交配により、無事にブルドックやフレンチブルドックなどのワンちゃんが妊娠した後も、適切に対応することができます。

ネコちゃんの場合

人工交配(人工授精)の方法

大切なネコちゃんの赤ちゃんが欲しくて、人工交配をご検討中でしたら、お気軽に当院までご連絡ください。

ネコちゃんの交配適期

ネコちゃんの交配の時期は、陰部に刺激を与えると排卵が起こるので、交尾をすればその時が一番良い時期なります。犬と違い子供のできる活率はかなり高くなります。

ネコちゃんの精液の採取

ネコちゃんの精液の採取は麻酔薬をつかいます。一般的に使われる麻酔薬で精液が尿道にできます。カテーテルを使って採取します。

当院の人工交配(人工授精)の特徴

経験豊富な獣医師が処置を行います

当院の人工交配(人工授精)の特徴

人工交配(人工授精)は、ペットショップやブリーダーなどの間でよく行われていますが、動物病院で行っているところはあまりありません。当院のような地域密着型の動物病院となると、なおさらです。これまでに多数のワンちゃん・ネコちゃんの人工交配を行ってきた、経験豊富な獣医師が処置を行いますので、安心してお任せください。

万全のサポート体制を整えています

愛するワンちゃん・ネコちゃんの赤ちゃんが欲しいとお悩みの方のために、当院では万全のサポート体制で人工交配(人工授精)を行っています。
ホルモン検査などで排卵日を予測した後、最も妊娠が期待できる時期を見計らって交配日を確定し、精液を膣に注入します。

飼い主様の様々なニーズに対応します

人工交配(人工授精)で使用する精液には、大きく「新鮮精液」「低温精液」「凍結精液」の3種類がありますが、当院では、ご自身がお持ちの凍結精液で人工交配することも可能です。ご希望の方は、お気軽にご相談ください。

外科手術で子宮へ直接注入することも可能です

当院では、膣にではなく、精液を子宮へ直接注入する処置も行っています。この場合、腹部を少しだけ開腹する外科的処置が必要になりますが、膣に注入するよりも娠率は高まるとされています。

不妊となる原因の改善も並行して行うことができます

雄の精子の状態が悪ければ、サプリメントやホルモンを使って改善を試みます。雌が妊娠をしない場合は、排卵日のずれ、排卵していない、卵子が少ないが原因に挙げられます。また、流産する場合はホルモンを注射することで維持します。
ただし、子宮蓄膿症やプルセラ症、精子の奇形や無精子症の不妊治療はできません。

ワンちゃん人工交配(人工授精)の流れ

人工交配(人工授精)の流れ

ワンちゃんの人工交配(人工授精)の流れのご紹介となります。

1排卵日の確認

ホルモン検査などを行ったうえで、人工交配の最適なタイミングを見計らいます。雌のワンちゃんのおおよその排卵日は発情出血から最大で6-11日目ごろとされていて、新鮮精液であれば、この期間の後からから2日後に人工交配を2回行います。

2精液の採取

雌のワンちゃんの一番交配に良い時期の後、ワンちゃんの亀頭球をマッサージするなどして精液を採取します。

3精液の注入

雄のワンちゃんから採取した精液を、雌のワンちゃんに注入します。カテーテルなどを使用して、膣の奥へ精液を入れます。この時、雌のワンちゃんの陰部をつまみ、マッサージを5分程度します。

4妊娠の確認

人工交配が終わりましたら、1ヶ月後程度待ち、妊娠しているかどうかを確認します。

ネコちゃん人工交配の流れ

発情してから3-4日目に来院していただきます。オスの健康診断をさせて頂き、停留睾丸やその他の病気が疑われる場合、お断りすることもあります。
問題が無ければ、陰部を刺激します。刺激で発情が止まるか確認していただきます。発情が止まらなければ、再度刺激し発情が止まるのを待ちます。止まれば、2日後に再来院していただき交配をします。
交配の日はオスのご飯と水を与えず来院していただき、麻酔をして精液を採取します。
精液は量が少ない事が多いので希釈して、子宮に注入します。

人工交配(人工授精)の費用の目安

人工授精
  • ワンちゃん:5,000円~
  • ネコちゃん:10,000円~

※お預かりが必要な場合、追加で3,000円程度

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