当院が行う主な手術

犬の去勢・避妊手術

犬の去勢・避妊手術

ワンちゃんの去勢手術(雄)では、陰茎の付け根を切開した後、精巣(睾丸)を摘出します。
精巣腫瘍、前立腺肥大、肛門周囲腺腫が予防できます。
避妊手術(雌)では、開腹して卵巣と子宮を摘出します。子宮蓄膿症と想像妊娠予防できます。適切な時期に手術を受けることで、乳腺腫瘍が予防できます。

雌は発情出血が始まる前に、雄はマーキングが始まる前に行うのが最適です。時期は生後半年から1年を目安に、手術は全身麻酔下で行います。
手術の予約をして頂きます。前日から絶食、当日から絶飲で来院していただき、検査をします。手術時間は1時間から2時間、麻酔の覚醒に数時間かかります。手術は日帰りとなります。

猫の去勢・避妊手術

猫の去勢・避妊手術

ネコちゃんの去勢手術(雄)は、睾丸の間を切開し精巣(睾丸)を摘出します。生殖器の病気がほとんど無く、手術することで不適切な行動を予防します。マーキング(尿などの臭いをつけること)で、縄張りを示す行為がなくなります。
避妊手術では、ワンちゃんと同様に卵巣と子宮の両方を摘出します。予防ができる病気は子宮蓄膿症です。また、ネコちゃんによっては雌でも予期せぬ排泄が見られることもあります。手術するとこの行動はなくなります。

ワンちゃん同様に絶飲絶食して来院し検査していただきます。手術時間は30分から1時間程度、麻酔が覚める時間は30分程度かかります。ワンちゃんと同様に手術は日帰りとなります。絶食が原因で血液検査の肝酵素が上昇していることもありますが、元気食欲があれば実施します。手術をする時期は生後半年を過ぎたほうがよく、成長が止まってから手術が望ましいと言われています。1年前後であれば発情が始まってからでも遅くはありません。

人工交配(人工授精)

人工交配(人工授精

人工交配とは、自然交配できないワンちゃんのお手伝いをすることです。人の手で交配した時と同じ状態を作る処置になります。人工交配を行っている動物病院は少ないと思いますが、当院では経験豊富な獣医師が責任を持って処置して、安心・安全な人工授精を行います。自然交配が難しいため、愛する我が子の赤ちゃんを諦めかけている方などは、一度お気軽に当院までご相談ください。

不妊の原因を見つけます

不妊治療

当院では、なかなか妊娠しないワンちゃんの「新しいご家族の誕生」をサポートするために、不妊の原因を調べています。不妊のよく見られる原因は、雄のワンちゃんの精子がない、または、形、動き、数が正常ではないことが多いです。雌のワンちゃんのホルモンを測定して、交配の時期に問題がないか確認しています。しかし、犬のブルセラ症に感染すると胎児が小さいまま成長しません。「この子にどうしても赤ちゃんを産んで欲しい」とお考えの飼い主様は、お気軽に当院までご相談ください。

骨折・脱臼

骨折・脱臼

トイ・プードル、チワワ、ポメラニアン、などの若い小型犬は、骨が細くて軟らかいため、高いところから飛び降りる、落ちると骨折します。特にトイ・プードルは股関節の関節窩が浅いので、脱臼が起こりやすいとされています。また、室内飼いのネコちゃんでも、高い場所から飛び降りて着地に失敗するなどして、骨折・脱臼する場合があります。

明らかに足を痛がる症状が出ます。すぐに病院に連れてきてください

ヘルニア

ヘルニア

ヘルニアと呼ばれる病気は沢山あり、臍ヘルニア、鼠径ヘルニア、会陰ヘルニア、椎間板ヘルニアなどが有名です。ワンちゃんでは、すべてのヘルニアになります。生まれた時から臍ヘルニア、鼠径ヘルニアになっているワンちゃんを見ます。会陰ヘルニアは中年以降の去勢していない雄でなりやすい病気です。椎間板ヘルニアはミニチュア・ダックスフンドなどの胴の長いワンちゃんとトイ・プードルでよくみられます。ネコちゃんの場合、交通事故で横隔膜が破け横隔膜ヘルニアになります。

いずれの症状に対しても、適切に状態を確認したうえで、最適な治療方法をご提案させていただきます。重度のヘルニアの場合、外科手術が必要となりますが、当院で手術を受けていただくことができますので、お気軽にご相談ください。

麻酔・麻酔のモニタリング・鎮痛剤について

麻酔

手術をする時には必ず必要になる麻酔は、注射麻酔と吸入麻酔を分けられます。注射麻酔は手術をする為に動物を眠らせる事と痛みの軽減を目的として使われます。吸入麻酔は手術をする為に眠りを維持することです。麻酔薬は進歩しています。昔とは違い薬を選択することが出来ます。注射麻酔は若い動物、高齢、病気、妊娠、動物の種類によって使い分けます。吸入麻酔薬はどの動物にも安全に使える薬です。

麻酔のモニタリング

モニタリングの機械が大変よくできています。かなり昔は血圧の測定に時間がかかりましたが、現在は簡単に測定が可能です。その他に心電計やオキシメーターなどで多くの情報が判るため、動物の変化を素早く見つることができ対処ができます。

モニターや麻酔薬が良くなっているため、麻酔の事故はほとんどありません。

鎮痛剤

鎮痛剤の考え方も、昔とは違い変化しています。動物も痛みを感じますが、人と比べて大変強いです。人は全身麻酔で手術をすると歩けるようになるまで数日以上はかかります。一方で、動物は数時間で歩けるようになるので痛みに強いから大丈夫と思われていました。考え方はずいぶんと変わり、手術の前から痛みを取ることが一般的になってきています。アスピリンの様な痛み止めから麻薬まで使い、痛みを取ることで麻酔の管理が楽になり事故も減ります。

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